祖父と戦争 その4 戦地からの手紙

前回の続きで 祖父がとっておいた戦地からの手紙から当時の様子を少し

(前回のブログは こちらへ→「祖父と戦争  その3」について)


封筒や表書きは こんな感じです
(画像をクリックすると 少し大きく見やすくなります)
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戦地からの手紙は すべて検閲をされ 検閲済みの印を押されます

部隊が どこの場所にいるのか 秘密にされていたようで

祖父の方の住所は W部隊 I部隊 S隊 M平隊 となっていました
ローマ字部分はそれぞその隊長の名前です
(個人名なので 伏せさせていただきました)

右上の一枚だけが 友達から祖父に宛てた物で 残りは すべて祖父から父親へ宛てた手紙です


その中から一つを紹介します

戦地から 祖父が祖父の父親(以下:父)に宛てて送った手紙です
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場所などは伏字が使われ ○○と書かれています

昔の字体なので 私の解読できた範囲で・・・
(前回までのブログと 日時が前後します・・・すみません)

  『 昭和14年も余すところ数日の28日に慰問品頂戴いたしました。
   当日は○○(場所は伏せられています)へ正月用品の買い出し
   久しぶりに映画を観にいき 帰ると慰問袋の事喜びました
   
   ○○は現在 1万人程度の日本居留民がおり 日本料亭
   日本人商店等軒を並べ 東京と少しも変わりません
   物価は割合高いですがまぐろ寿司も食べられますし
   青畳の上ですき焼きも食べる事ができ 内地(日本)と全く
   変わりません
   
   慰問袋の中の小刀(中隊長の料理に使うため)非常に
   具合よく出来ています
   今度からは とり屋の××ちゃん(祖父の名前)の腕をふるって
   討伐毎に鳥料理です
 
   クレオソート(正露丸みたいなもの)は軍からも渡り
   送ってくださらなくても充分です
   以前のものも全然 手を付けてありません
   腹一つ壊した事のない自分には薬も余りご縁がありません
   目方(体重)も増えるばかりです
   到着当時より 十キロも肥えました

   戦地では俸給もたくさん戴けるので毎月5円づつ貯金をしています
   歩一(陸軍第一歩兵部隊)で作った貯金通帳は現在56円ほどに
   なりました  現在は 10円24銭ほといただいております
   戦々から大いに貯蓄報告をします 
   
   去る日送って頂いた写真の部隊は 当 I部隊の○○部隊で
   自分達 警備しているところから20里あまり離れた町を警備して
   いる○○部隊の写真です
   とりあえず 近況一方かたがた ~~(解読不能)お返事まで 』

と書いてあります

当時は 中国での戦線状況は比較的劣勢ではなく

日本が占領した町は 安全だった事がうかがえます

祖父が派遣された先は 主に 日本人が住んでいる町の警備をする
部隊だったようです  







もう1通

これも 祖父から父へ宛てた手紙です
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  『 拝啓 寒さ厳しき折にもかかわらず みな相変わらず元気の由
   大慶に存じます  自分も相変わらず元気です
   先日の航空郵便受け取りました
   
   T君(祖父の職場仲間)も勇躍(勇み立って)
   應召(召集令状により軍務につくため指定地へ行く事)された由
   邦家(国家)のためとは言いながら 真にご苦労様です
   店(祖父が勤めていた魚屋)も人手不足で大変でしょうが
   これも国のためです
   大いに張り切ってやるよう激励してやってください

   妹からの慰問品1月30日に頂戴いたしました
   早速 しようしておりますが とても見合がいいです
   
   当地も昨今 急に気温が下がり 毎日毎日粉雪が降っております
   野も山も一面銀世界です
   江南の雪景色もまた格別です
   
   村からの慰問品も30日に受け取りました
   宜しく御伝え下さい
   
   写真が出来ましたからお送りします
   大きい方は 討伐から帰って班長を囲んでトウチカの前
   一枚は営庭の?(木)の下でハイチョット(?)
   一枚後ろに薄く霞んで見えるのが有名な○○の塔です
   どちらもけっさくで恐れ入ります
   近くまた一枚撮って送ります 楽しみにお待ちください
   
   内地も物資統制などにさぞかし大変でしょう
   聖業達成のしっかり頼みます
   店へもよろしくお伝えください
   まずはお礼かたがた近況報告まで

   2月1日
     父上様      ××(祖父の名前)より』

この写真と言うのは
先日紹介した写真の事でしょう
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もう一枚は これかな??
(斜めに読み込んでしまいました)
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もう一枚は どの写真なのか ちょっとわかりませんでした


手紙は船便だけかと思いましたが この頃は航空郵便があったようです

祖父が私に語ってくれた事は ほんの一部で 知らなかった事がたくさん手紙に書かれていました




長くなりましたが 次回へ続きます

最後まで お読みいただき ありがとうございました



私的なものですので 気持玉&コメント欄は閉じさせていただきました

いつもたくさんの気持玉&コメントありがとうございます

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  • Excerpt: 前回の話は こちらへ→「祖父と戦争 その4 戦地からの手紙」について
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  • Tracked: 2011-10-29 07:54